内装のデザインはどう決める?失敗せずに内装デザインを完成させるためのポイントを解説

内装のデザインはどう決める?失敗せずに内装デザインを完成させるためのポイントを解説

新築戸建ての住宅を建てる際、まずは家の外観からイメージする方が多いのではないでしょうか。しかし実際の生活の場は、家のなかです。そうしたことを考えると、家づくりにおいてこだわるべきは外観よりもむしろ、内装といえることでしょう。内装は一般的に「インテリア」と呼ばれますが、インテリアから生まれる快適性こそが、家そのものを左右するといっても過言ではありません。

今回ははじめての家づくりにおける、内装を決めるポイントを解説していきます。

内装の決め方①:内装のイメージ=コンセプトを第一に

自分好みの内装を作るにあたって最も大事なことは、内装全体にわたって貫かれるべき「コンセプト」です。とはいっても多くのお客様は家づくりにおいては素人のため、大層なものを決めろというわけではありません。しかし家全体の満足度に大きくつながるのは、家の設計から完成までずっと家づくりの基盤となり続けていく、お客様なりの「思想」が必要です。それはきわめてシンプルないい方をすれば、「内装のざっくりとしたイメージ」となります。

専門的な知識がなかったとしても、おおまかに「天然木素材が全体にちりばめられているとうれしい」、「大理石敷きの床で高級感を出したい」など、理想の家のイメージはだれしもがもっていることでしょう。「それだけでよいか」という声もあるかもしれませんが、それでよいのです。なにも提案がない状態で、デザイナーの提案のままに家を作られても、あまりよろしくありません。

大枠となるイメージは、ざっくりとしているほどよいのです。しかしざっくりしすぎているがゆえに、いつの間にか違うものになっていたことは防ぐ必要があります。そのためどうしても譲れないポイントを軸にして、全体イメージを固めるとよいかもしれません。そうしたイメージこそが、設計の「コンセプト」になってくれます。

内装の決め方②:内と外のつながりを意識した家づくりを意識してみよう

家のデザインをとくにセキュリティを意識して決めてしまうと、どうしても閉塞感のある構造となってしまいがちです。しかしだからといって、家の内と外を明確に断絶させるような家づくりをしてしまっては、空気感が澱んでしまいます。そして快適とはあまりいえないような、住環境になってしまうかもしれません。そうした閉鎖空間をこそ快適に思う方も存在しますので、それは人によることに注意が必要です。

家は外の世界から自分や家族を守ってくれる「要塞」でありながらも、逆に考えると「外へ出ていくための場所」といういい方もできます。すなわちいくら堅牢に家を守ろうと、家に出入り口がある限り「内と外はつながっている」ことを意識して、家づくりを行うとよいでしょう。

たとえば家のセキュリティをしっかりとしたいなら、「外構」(家の植木を生い茂らせたり門や塀などを高く頑丈なものにしたり)をこそ堅牢に造ればよいのです。かならずしも家そのものを、ガチガチの軍事要塞のようにせずとも、十分家を守れます。

そのため家のなかに関しては、階段の踊り場に光を入れる窓を設けたり上階にベランダを設けたり、屋上庭園を造ったりして、内と外を適度につないであげる設計にすることがおすすめです。適度な快適性・安全性を担保した状態で、開放感を演出できます。

内装の決め方③ :「心休まる空間」を家の中に1つは設けておこう

これは一種のこだわりポイントいえるかもしれませんが、弊社「サカイデザインネットワーク」では、「心休まる空間を住宅のなかに設けること」をデザインのポイントとしています。家は生活拠点であると同時に、社会生活から一時的に開放される貴重な「休憩所」でもあるのです。家族や自分が心地よい時間を過ごせることが、家の存在意義の根幹といってよいかもしれません。

たまの休日家族水入らずで一緒にくつろげる静かなスペースや、邸宅の隅にあるちょっとした和室と、障子窓や小窓で少しだけ入ってくる日光など。家族4人も入ればいっぱいになるようなスペースであっても、そうした場所があるのとないのとでは、「安心感」が違います。最近では洋風の住宅でも、天然木素材を多く取り入れ雰囲気づくりを工夫し、洋室と和室を共存させるような家も作れるのです。

かならずしも和室でなくともよいのです。ひとりだけでこもって過ごせる作業スペースでもよく、最上階の広々としたベランダでもよく、秘密基地のようなガレージでもよいでしょう。家族と自分がなんの気兼ねもなく集まれる場所を「心休まる空間」とし、かならず家のなかにひとつはそうした場所を設けるなども、一種のデザインコンセプトです。

まとめ

今回は内装デザインの決め方について、一通り解説してきました。内装は生活の快適性・安全性を決める、重要な要素です。人によって安心や快適を感じるポイントは違いますので、できれば設計段階で自分なりの快適性に徹底してこだわってみて、これだけは譲らないという確固たる理想を軸に、家を作ってみましょう。

弊社「サカイデザインネットワーク」では、集合住宅・分譲住宅を中心に、戸建てからビルディングまで多数の設計実績をもっています。弊社に設計をご依頼いただければ、設計料のみでインテリアコーディネート業務もあわせて行います。住宅をいちから建てたい方はぜひとも一度、弊社までお気軽にお問い合わせください。