インテリアデザイナーの適性って?インテリアデザイナーに合う性格、なるために必要な資質などを解説!

インテリアデザイナーの適性って?

住宅や公共施設など、あらゆる建物にはなんらかの「内装」が施されています。内装はその建物の根本的なイメージを固める大切な要素であると同時に、技術次第でいくらでも改善が可能なものでもあるのです。内装にこだわる依頼主に最適なインテリアを提案する仕事である「インテリアデザイナー」は、依頼主の今後の住環境の快適性を担う仕事といっても過言ではありません。

そうしたインテリアデザイナーに必要な適性とは、どういうものなのでしょうか。今回はインテリアデザイナーにあう性格や、なるために必要な資質を解説していきます。

インテリアデザイナーってそもそもどういう仕事?

インテリアデザイナーとはまずどういう仕事なのかを、簡単に振り返っておきましょう。

インテリアデザイナーとは、ざっくりと説明すると「建物の内装を決める」仕事です。こう書くとそのままのように思えるかもしれませんが、世間的には「椅子やベッドや机やキャビネットといった家具のデザインを行う仕事」、というイメージが湧く人が多いのではないでしょうか。

しかし実際のインテリアデザイナーの仕事は、さらに広範囲です。壁紙や床材といった内装の基礎から、照明設備・什器備品などまで、建物の内部のあらゆる要素をデザインする仕事です。建物の内側の雰囲気すべてを担う仕事といっても、過言ではありません。

インテリアデザイナーになる方法

インテリアデザイナーは、国家資格が必要な仕事ではありません。また特別な学校を出る必要もないので、学歴も不要です。つまり極論をいってしまえば、「だれでもなれる」仕事のひとつではあります。ただしそうしたインテリアデザイナーの世界にも、いわゆる「プロになるためのセオリー」というものは存在するのです。

多くの場合インテリアデザイナーになるためには、美術系の大学かインテリアデザイン関連の専門学校といった、専門的な教育を行う学校を出る必要があります。そのうえで就職活動を行い、インテリアデザインや家具の開発・あるいは建築物の設計や建造を行う企業に就職するのが、多くのインテリアデザイナーのたどる道です。

インテリアデザイナーという仕事自体には、年齢制限もまったくといってよいほどありません。一度社会に出た女性が結婚出産を機に退職し、子育てが落ちついてからインテリアデザイナーになる例もあります。性別の制限もこれといってないため、高い敷居も存在しません。必要な資質とスキルさえあれば、ある程度多くの人が目指せる職業といえるでしょう。

インテリアデザイナーに必要な資質

インテリアデザイナーという仕事は華やかでクリエイティブなイメージよりも、少し地味で地道なイメージがあるかもしれません。フリーランスの人も少なくないものの、基本的には就職を前提としている仕事であることから、ある程度地に足のついた仕事ともいえます。そういったインテリアデザイナーに必要な資質は、具体的にどういったところにあるのでしょうか。

 建築そのものの知識はある程度あったほうがいい

インテリアデザイナーに必要な要素として、「独特のセンス」や「優れた色彩感覚」といった要素があるのは事実です。しかしそうしたものは、インテリアデザイナーに限らず「デザイナー」全般に必要な資質ですので、ある種大前提な要素ともいえます。

インテリアデザイナーに特化した場合に必要な資質としては、「建築学や設計論をはじめとする建築関係の知識」です。インテリアは建築物の内側を構成する以上、建築とは切っても切れない関係であることは間違いありません。

建築士ほどの専門性はなくてもかまいませんが、インテリアデザイナーは設計士や建築士・また施工会社で、実際に建築を担当する作業員や現場監督らと一緒に仕事をしていく仕事です。そのため建築に対する知識はある程度あると、非常にスムーズに仕事ができるようになることでしょう。

肉体的・精神的なタフさがあると尚いい

インテリアデザイナーは、紙やPC上にデザイン案を起こせればよいというイメージがあるかもしれません。しかし実際には理想と現実のすりあわせを、できる限り自らの感覚でもって行わなければならないことも多く発生するので、実際に現場に出ることも多い仕事です。

想定したデザイン案を、いざ現場での施工段階に現実的な理由によって、方針転換せざるを得なくなることも往々にしてあります。ズレた軌道をどうにかうまくとおしなおしていくために、現場において資材を運び込んで実際に作業着をまとって大工仕事を行うこともあるのです。あらたに必要になった資材集めに、奔走することもあります。

また納期が近いと朝から晩までひっきりなしに、現場のディレクションを行わないといけないことも増えていきます。また最悪泊まり込みになるなどして、非常に肉体的にも精神的にもきつくなることがある仕事です。そうした仕事のため、肉体的・精神的なタフさもあるとよいでしょう。

インテリアデザイナーに適性があるのはこんな人!

それでは性格的にインテリアデザイナーに適性があるのは、どういった人なのでしょうか。

コミュニケーション能力や連携力が高い

インテリアデザイナーはさきほども説明したとおり、非常に多くの人と連携を取って仕事をしなければなりません。たとえば設計士や建築士だけでなく、設計事務所やハウスメーカーの営業・工務店など施工会社の現場監督や作業員など。現場に携わるさまざまな職業の人と、ひとつの建物の完成という同じ目標に向かって、足並みを揃えないとできない仕事です。

そうした仕事にとってなによりも必要なのが、「コミュニケーション能力」や「連携力」となります。さまざまな作業を行う専門家が一堂に会する現場では、自分の意見がすべて末端まで行き届く環境を作ることは、非常に大変なことです。どちらかというとインテリアデザイナーは全体のかじ取りよりも、「だれとでもそつなく連携がとれる力」こそが、必要といえるのです。

インテリアデザイナーは内装の専門家として、どういった人とも対等に渡りあっていくことが求められます。そのため組織の一員となって、うまく周りと協調しながら歯車を回していけるような人材が、インテリアデザイナーに適しているといえるでしょう。

物事を段取りよく計画通りに進められる人

これはインテリアデザイナーに限った話ではありません。「クリエイティブを現実的な事物として落とし込んでいく」ことが仕事の根幹となるデザイナーは、物事を計画通りに段取りを組んで、しっかりとプロセス通りに進められる人が向いています。デザイナーというと作家性が強くわがままなイメージがある人もいるかもしれませんが、現実のデザイナーはわがまま放題では仕事になりません。

とくにインテリアデザイナーは、紙のうえだけでは仕事ができません。さきほども説明したとおり、実際に現場に入ることや多くの人と連携していくことが求められる仕事であると同時に、物事の「方向性」をある程度決める立ち位置にもいるのがインテリアデザイナーです。そのため物事を逆算して考える癖があり、しっかり目標に向かって行うべきプロセスを、細かい段取りも含めて構築できる人こそ、インテリアデザイナーに向いています。

建築業界はとくに、綿密なスケジュールの元で動く職業が多くいます。規模が大きくなればなるほど、複数の企業で足並みを揃えないといけなくなるのです。そうした環境が当たり前のなかで、内装工事の際にインテリアデザイナーがあたふたしていたら、現場全体が混乱してしまうことになります。

まとめ

今回はインテリアデザイナーに必要な適性や資質について、一通り解説しました。インテリアデザイナーになるためには、単純に絵がうまいだけでは成り立ちません。この記事で説明したように、多くの人と連携を取っていくことも重要で、物事を立体的にとらえ立体的に起こしていく力も大きく求められます。

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